★研究留学 Madison, WIの情報 2011/09/20
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米国生活のこつ、米国中西部の観光情報
村瀬 洋一
ラスベガスでのアメリカ社会学会と、その後行ったマディソンの写真 マディソン市(マジソン市)はウィスコンシン州の州都。シカゴ中心部から北西に車で約3時間。社会学や日本語学など各分野で全米一(以下リンクのランキングブック参照)のウィスコンシン大学マディソン校がある、とても美しい街です。
歩行者中心の計画的な街は全米でも珍しく、コンパクトシティの好例です。繁華街と大学と湖が隣接しており、(少なくとも夏は)夢のように美しく治安がよい、快適な街です。雑誌で、全米一、住みやすい街に選ばれたこともあります。治安のよさや街の美しさはアメリカでは有名で、全米一、快適で美しい州都と言ってもいいでしょう。快適で差別も少ない平和な街で、日本人が勉強するには非常によいところだと思います。
人口は周囲を合わせて約40万人。日本人は数百人とか。街にはたくさんのビルがありますし、単なるアパートが20階建てのビルのことも。ふつうの人の家も立派です。日本とは豊の蓄積がまったく違います。日本も50年後はこうなるかどうか。でも街の周囲は、巨大な農場ばかりです。一見、地平線まで大平原に見えても、すべてトウモロコシ畑だったり。
主な産業は、州政府と大学と周辺の人々への小売業。大学関連のコンピューターや生命科学の会社も増えています。2つの湖の間に中心街があり、とても美しく治安も良いです。のんびり観光するにもよいでしょう。街の中心から車で15分ほどのマディソン空港MSNは、全米各都市との便が毎日たくさんあります。シカゴから飛行機で30分、オヘア空港からバスで3時間です。なお、映画『マディソン郡の橋』はアイオワ州なので関係ありません。ドイツ系住民が多く、何となく日本に好意的な街です。以下で観光情報ほか、マディソンに限らずアメリカに住む人のための情報などを書きます。
州政府の建物ステートキャピタルと繁華街のステートストリート
図書館わきより見た歴史協会と学生会館メモリアルユニオン。ユニオンの中で売っているアイスクリームが名物。 学生会館の裏が湖になっている。ビールなど売っている。
シカゴへの道は大平原に見えるが、すべてトウモロコシ畑かジャガイモ畑。 ウィスコンシン北部は『大きな森の小さな家』の舞台。
マディソンには日本食の店オリエンタルショップもある。米、味噌、醤油、お菓子、野菜等の他、納豆や刺身なども。
★その他マディソンの写真 ★その他
1.基本情報
街の構造
マディソン市(マジソン市)周辺には多くの湖があるが、2つの湖の間にあるステートストリートが繁華街。この道の西端が大学、東端が州政府ドームの建物(ステートキャピタルと呼ばれる)。この道は、店やレストランが並び、バスとタクシー以外の車は入ってこない。この近くに住む学生や独身者も多い。湖の間に繁華街があり、美しく清潔な街ということでアメリカでも有名。歩行者中心の優れた都市計画はコンパクトシティの好例。
治安がいいためか、街の中心部も住民が多い。また米国としては珍しいことだが、公立高校や公共施設、バス路線も整備され、政治的には進歩的な街であり、アメリカの標準的な街とはかなり雰囲気が違う。中西部のわりには日本人が多く、大学には約200人ほどの日本人がいるとのことで、日本語学科が有名なこともあり、文系学部ならば、大学内で日本語をきくこともよくある。しかし基本的には日本人は少な目。韓国人や中国人はよく見かける。日本人だけで固まることは少ないので、英語を勉強するにはよい。日本人会MJAがしっかりしているので、情報入手という点でもよいだろう。
日本人の多くはウエスト地区の高級アパートが並ぶ地域に住む。シェボイガン通り(大学と中心街行きのバスがたくさんある)沿いが多い。学生は、自転車で通える、大学の南や南西部に住む学生も多い。大学近くの湖のそばは、学生向けのアパートが並んでいる。大学まで歩いていけるが、7月中によいところはうまっている。9月3日頃から大学の新学期だが、アパートは8月15日から1年間という契約が多い。アパートを探すならば7月前半には探すべき。なお、マディソンの南部にある高速道路近くや、空港より北の方の一部地域などには、低所得者向け住宅があって、やや治安が悪いところもある。しかし、おおむね東京よりは治安がよいだろう。物価も当然、大都市よりはかなり安い。
南の方のパークストリートに、日本人がやっている食料品屋のオリエンタルショップがある。ここの人にきけば街の各種情報の多くは手に入る。muramotoは成功した日本レストランである。wasabiもまともな日本食を出す。他にいくつか日本食レストランがある。中華も味がよく米を食べることには不自由しない。おいしい韓国料理レストランはない。
★オリエンタルショップ ステートストリートの西端の、ブックストアや図書館、メモリアルユニオンなどのある広場から西の広大な地域が大学UW。
大学の敷地は、おおむねユニバーシティーストリートの北側の、湖の近くの一帯
学内にも道路があるが、ユニバーシティーストリートとジョンソンストリート以外は、あまり車は多くない。ユニバーシティーストリートの南側にも少し大学の建物がある。街の西と東に大きなショッピングモールがあり、どれも中心部から車で15分ほど。車があれば便利だが、バスも多いし中心部に店もたくさんあり治安もよいので、車がなくても生活は可能。
マディソンの人の雰囲気
寒いせいか白人がほとんどで黒人はごく少なかった。しかし2005年頃から、街の成長に伴い、黒人や南米系も増えてきている。ウィスコンシン州の6割はドイツ系、3割が北欧系とのこと。州の北部にはネイティブ・アメリカンも多い。またベトナム人や、ベトナム戦争後に難民となってアメリカに住み着いたモン族のコミュニティーもある。大学内にはアジア系の留学生も多い。笑顔が多く、見知らぬ他人にも親切。初対面でもすぐ話しかける。店の人も挨拶が多いので、必ず挨拶を返した方がよい。ただし仕事はおおむねおおざっぱ。全米どこでもそうだが、配達が1週間以上遅れるのはあたりまえ。日本人のように細かい仕事は期待できない。日本のように配達の約束が必ず守られることは、決して期待できない。書類なども1月 忘れていたなどは普通である。いちいち怒っても無駄だしこちらがのんびり構える必要がある。東京の人のように、細かいことでいらいらしたりしないので、そういう点では立派だとも思う。人前で怒鳴り声をあげるようなことはほとんどない。そのようなことはルール違反だしとても軽蔑されるので注意。
気候
マディソンに来る人がもっとも気にするのが気候。冬は1月がもっとも寒く、年によっては−30度以下になるそうだが、多くの場合、それは年間数日。1月の典型的な日は、日中は−5度、夜間は−15度といったところ。室内はどの建物もセントラルヒーティング(全館暖房)であり、24時間常に廊下もあたたかいので、実際にはそれほど寒さは感じない。日本の建物の冬よりは暖かい。ただし、−10度を下回ると、長時間外にいるのはつらいと思う。スキー場にいるようなもの。耳をかくす帽子やマフラーは必須。ただ、それらの準備やちゃんとした冬服があれば、それほど問題はない。私は冬服はすべてマディソンで買ったが、安くてあたたかいものがたくさんある。2001年はあたたかく、12月なのに、日中は華氏50度 (摂氏10度)、夜も32度(摂氏0度)くらいあった。しかし1月のもっとも寒いときは、やはり夜中に-20Cとなったことも。日中も-10C以下の日があり、帽子なしでは外に出られない。薄着で短時間、外に出るのも無理だが、着るものをちゃんと着ておけば、問題はない。
ちなみにアメリカでは華氏(ファーレンハイト・ディグリー)を使う。50Fが10C。32Fが0C。この2つをまずは覚えればよい。70Fは21Cくらいで心地よい気候。Fで10下がるとほぼ6C下がる。0F=−18C。
夏は7月がもっとも暑く、30度を越えることも年間2週間くらいはあるらしい。東京の夏に慣れている人はあまり問題はない。ただ日本と比べ、全般的に湿気がとても少ない。部屋の中もつねに乾燥しており、かびなどの心配はないが、風邪をひきやすいので、加湿器は必須。やかんやなべに湯を入れて部屋においてもよい。
ウィスコンシン大学マディソン校(UW-Madison)
日本ではやや知名度が低いが、社会学や心理学、日本語学ではランキングブックで全米1位になることが多い大学。社会学ではこの数年連続で全米1位。その他、各分野で研究水準は高く恵まれた公立大学。UWと呼ばれる。理系や医学部などもレベルが高く有名。ビタミンDの製法特許を持っており現在でもその収入は多く生命科学が有名。州立大学だが、マディソン校は特にレベルが高く、理系や経済学など全米トップ10以内に入る分野も多い。UWの主要キャンパスは州内に13カ所ある。マディソン校の学生数は約4万人。日本人は学部生は少ないが院生や研究員を合わせて200人ほどいる。
基本的に、ユニバーシティーアベニューと湖にはさまれた地域が、すべて大学の敷地。西端から東端まで歩くと1時間以上かかる。湖沿いの、いくつかの丘や平地の上にビルが並んでいる感じ。東端の広場(メモリアル・ライブラリーやブックストアがあるとこ)と、繁華街ステートストリートが接している。社会科学ビルからステートストリートの端(ウォルグリーンという薬局チェーンがある)まで歩いて10分ほど。
交通
シカゴのオヘア空港から飛行機で30分、車で2時間。オヘア空港からマディソンへは、1日に10本Vangalder Busが出て、終点のUWメモリアルユニオン前まで3時間。いくつか停車するので車より遅い。ユニオンは、自由に入れる食堂やゲームセンターや売店がありホテルもある。夜中でなければ自由に入って休憩できる。シカゴ中心部のユニオン・ステーションから出るバスも数本あるが、多くはオヘア空港から発車。空港のインフォメーションで、マディソン行きのバス乗り場をきけば乗れる。シカゴのユニオンステーションからの場合、キャナルストリートにあるバンガルダーの看板のあたりから出る。片道25ドル。UWのメモリアルユニオンに、学割の往復チケットあり。
オヘア空港地下の駅へ行けば、地下鉄ブルーラインでシカゴ中心部まで約40分。ワシントン駅でレッドラインに乗り換えればチャイナタウンへも行ける。ただしレッドラインは、チャイナタウン駅までは良いのだが、そのさらに南の方は治安が悪いので、乗らない方がよい。また地下鉄はすりがかなり多い。チャイナタウン駅はチャイナタウンに隣接し駐車場もあり便利。
乗り心地重視なら、シカゴからミルウォーキーまでAMTRAKで来て、ミルウォーキーの駅近くからマディソン行きのBadger Busに乗ってもよい。しかし駅からバス乗り場までは北に5分ほど歩く。シカゴからウィスコンシン州コロンバス(マディソンの北に車で30分)まで鉄道で来ることもできるが、1日1本しかない。マディソン内にはたくさんレールがあるが、貨車のみで客車は通っていない。
シカゴ中心部からマディソンまで、車で3時間。オヘア空港からマディソンまで、車で2時間。週末のシカゴ中心部以外は、道路の渋滞はあまり渋滞はないし、多くは無料の高速道路は快適である。週末や祝日は、シカゴ中心部の高速道路I-90はかなり渋滞するので、I-290や294などで迂回するとよい。
州の最大都市ミルウォーキーまで車で1時間強、ミネアポリス・セントポールまで車で4時間。
Madisonの空港MSNは、国際線はほとんどないが、シカゴ、ミネアポリス、デトロイト他、全米各地からの便が多く結構便利。正式にはDane county regional airportだが、日本の旅行会社でマディソン空港(MSN)と言えば通じる。日米間の航空券は、アメリカの航空会社なら国内線5区間の権利がおまけでついているものも多い。シカゴかミネアポリス経由でマディソン空港に来ると便利。シカゴから50人乗りくらいの小さな飛行機で30分ほど。空港から街までタクシー15分。大学までチップ込み約18ドル。平日は1時間に1本だけ市バスもあるが、市中心部へ行くには、ノース・トランスファーポイントで乗り換え。4,5,6,7番などの市バスに乗れば、中心部に行くことができるが、ウエスト、サウス行きに乗る。逆だと郊外の終点につく。住宅地で何もない。
マディソン空港 画面左端の Arrivals/Departures をクリックすると発着状況が出る。 マディソン空港の航空写真
マジソンからシカゴまで、車で3時間。ミルウォーキーと直角三角形の位置。位置関係は、以下のレーダーでよく分かる。
シカゴ付近の気象レーダー 雨の量を表す 赤は強い雨、紫が豪雨
シカゴ付近の広域気象レーダー 雨の動きアニメ
マディソンやシカゴの冬はとても寒い。セントルイスは、シカゴから南へ、車で5時間ほどだが、冬は東京とあまり変わらず過ごしやすい。しかしセントルイスの夏は、40℃近くなり、とても暑い。
西海岸には全米第2の都市LAがある。サンフランシスコは、とても涼しかった。
東海岸には、全米最大の都市ニューヨークの北にボストン、南にワシントンDCがある。その他、フィラデルフィアなどもあるので、やはり人口は多い。ニューヨークから鉄道で北へ、ボストンへ行ったことがあるが、涼しいことだった。ワシントンの夏は東京の夏のよう。
アメリカ南部の夏はとても暑い
2.マディソン関連リンク集
マディソン情報は、以下のホームページを見れば完璧。とくに1と2を見るとよい。
1)とあるお母さんのページ「ハイ,チーズ!ウィスコンシン!!」
2)マディソンの観光情報
イベント情報は、ここの画面上のevent calenderをクリックするとよい
3)マディソン日本の会(MJA)ページ
ここが毎年発行する『暮らしの手帖』を入手すると、マディソンの情報はほぼ完璧に手に入る。とても役に立つ。友人を作りたいときは、ここがやるパーティーに行けばよい。日本人院生が減ってしまったこともあり、2011年の春頃に、幹事をやる人がいなくなって一度解散してしまった。しかし2011年の9月頃に、マディソンに住む日本人の母親達が中心になって再結成。
4)経済学部の某院生のページ レストラン情報など充実
5)出口医師のアメリカ留学記
City & State の欄に Madison WI を入れ(これが米国の標準的な住所の書き方)、search localボタンを押すとよい。そして、店の名前を入れると住所や電話番号、場所の地図など確認できて便利。とりあえず、キーワードにJapanese restaurant などと入れて検索してみるとよいだろう。
その他
マディソン市は1996年の1位から転落。なぜか隣の街ミドルトンが1位に。
★キャンパス外の住宅検索ページ Off-campus vacancy listings and consumer info あり。アメリカでは部屋貸しや又貸しも多いが、普通は A completely vacant unit を選べばよい。
★大学内住宅の案内
海外に住む日本人のためのリンク集がある
アライグマ・ラスカルのアニメは日本では有名だった。ちなみにオヘア空港から2時間ほど。
3.マディソンに住む人へ :家探しのこつ、住所が決まったらすべきこと
なぜ私がマディソンを選んだか
マディソンは美しい街として有名で、治安はよく住みやすい街です。東京よりは治安がいいと思います。仙台と同じくらいかな。雑誌で、全米一、住みやすい街に選ばれたこともあるそうです。日本人がアメリカに住むなら、治安がよく、かつなるべく日本食も手にはいる小さめの街(かつ小さすぎない)がおすすめ。当たり前だが、大都市の米国人は見知らぬ日本人やその他外国人に、親切に接することは少ない。また治安に問題があるので、積極的に出歩くことが難しく、数年住んでいても友人もできずアメリカ社会に慣れないまま終わることが多い。家賃や物価も高いので、米国の大都市は留学にはまったくおすすめできない。また米国の大都市は実は何かと汚染も激しいので、なるべく、水と空気のきれいなとこの方がいいで� ��ょう。
私は統計手法を使う行動科学研究や社会学研究に興味がありました。マディソンは、社会階層研究は有名ですし、大都会よりも、静かな環境で研究に打ち込みたいとも思っていました。研究するなら、研究室を貸してくれてみんなと仲良くなれるとこがいいです。大都会の大学では、あまり研究室に余裕がないらしい。9月に、社会学部のピクニックへ行って楽しかったです。マディソンは、社会学の大学院のランキングブックで、全米一位です。統計分析が強い。知り合いに知り合いを紹介してもらって、2001年9月から1年間、名誉研究員として受け入れてもらいました。研究室を貸してもらい、とても親切にしてもらいました。あたたかい中西部の米国人にふれてちょっと感動。
現地に着いたら まず家探し
大学の街なので、多くの家は8月15日から1年契約。日本とは違い、契約上、途中解約はできない。大学は9月2日ころから講義が始まるが、7月中に独身者向けのよいアパートはほとんどうまっている。大学の住宅を確保しておくのが無難。ただしあまりきれいではないこともある。教員や既婚の院生は、イーグルハイツの大学住宅に住むことができる。独身で入れるとこもあるらしい。多くは2ベッドルーム(日本でいう2LDK)くらいで、部屋によってはわりときれい。独身の学生は大学の寮に入れるが、休み期間中は追い出されるのがアメリカのルールで、1年間住むのは不可能。ただ、7月〜9月に家探しをすると、よい家はなかなかないし、かなり家賃が割高。8月末に家を探すなら、最初の1週間はなかなか見つか� ��ないので、ホテルに住むことを覚悟すべき。7月には現地へ行き、家を決めるのが無難。10月以降なら、あいている家の家賃は割安だし、わりと見つかるだろう。大学街で、8月に探しても、古くて高いところしかあいていないと思った方がよい。
学生は、2ベッドルームの民間アパートに2人で住む人が多い。大学の近くにもアパートはあるが、部屋の向きによっては、メモリアル・ユニオンで夏の夜にやる音楽や、酔っぱらった学生の声でとてもうるさいので、窓が酔っぱらいの歩く通りや大学方面に向いている部屋には注意。ここの学生は、おおむね行儀がよい人たちだと思うが、夜はとてもよく飲むのである。
4月から半年などの場合、大学近くの民間アパートもけっこうあるし安い。8月前後は大家が強気で家賃が高い。9月から半年だけの研究者などの場合、民間のアパートは、かなり難しい。以下を見て、アプリケーションの紙を印刷して、大学内の住宅に申し込むと、たぶん大丈夫。先着順なので、できるだけはやく申し込んだほうがよい。郵便のみで受付。イーグルハイツは学内無料バスで、社会学部まで15分。いろいろ催し物もあるので、けっこう楽しいとか。
以下のCampus Information and Visitor Center(レッドジム)で、住居の相談にのってくれる。また、ホームページでアパート検索ができる。大学によっては、インターナショナル・オフィスが住居の世話をしてくれるが、しない大学もある。ウィスコンシン大学の場合、客員の住居の世話を基本的にしないので、自分で民間の家を探すか、自分で到着の数ヶ月前に、大学住宅の事務所へ、郵送で入居申込み書を送ることになる。多くの客員研究員は、民間の高級アパートに住んでいる。
Red Gym 716 Langdon St 263-2400
私はマディソンについてすぐに自転車を買い(後述)、自分で走り回ってアパートを探した。自分が気に入る地区を走って、アパートのレントの看板に出ている電話番号に電話し、個別に交渉する。大学のホームページでアパート紹介をしているので、これで検索するのが便利。
多くの民間アパートは、コイン式の洗濯機と乾燥機が地下にあり、住民が共同で使う。また多くの場合、冷蔵庫やガスレンジはついている。食器洗い機がついていることもある。その他の家具は、ふつうはついていない。台所に換気扇がない家が多い。アメリカだからといって家具つきアパートばかりではない。家具つきのとこは、多くの場合、やすくて古い家具がついてるのみ。
風呂は、日米のホテルと同様の形式で、トイレと同じ部屋で、バスタブはついてるがバスタブの中のみでシャワーを使うことができる。風呂桶の外でお湯を使うことはできない。網戸は多くの家にあるが、真夏は短いので、エアコンがないことは多い。
なお、何事もアメリカらしくおおざっぱで、設備が壊れていたり、掃除がいいかげんであることも多い。少なくとも、日本のような細かく丁寧なサービスは、高級アパートに入らない限り、まったく期待できない。契約時によく確認することが必要。何でも文書にしない限りは、大家はやってくれない。入居後に問題が分かったときは、直さないならば出ていく、と言わない限りは、まず大家は何もやらない。雪かきや火災報知器のことなど、よくわからん条項があることもあるので、契約時は、なるべくアメリカ人につきそってもらった方がよい。
メモリアル・ユニオン内では、無料でインターネットのホームページを見たり、無料の市内電話も可能。ここの学生食堂で休憩したり、飲み物を買うことも可。このビルの上の階はホテルであり、大学関係者は1泊55ドルで利用できる。ゲームやビリヤードも。ここの入り口右手の、階段脇には、自転車の無料空気ポンプもある。ユニオン・サウスも同様のたてものでホテルがある。
大学関係のゲストハウスもいくつかあり、大学のホームページに案内がある。The Lowell Center は街やメモリアル・ユニオンからも近くて便利である。e-mail lowelで、大学関係者だということを明記すれば予約もできる。ここは1泊68ドルで、部屋が静かで清潔で、机やいすも勉強によく、プールやサウナやコインランドリー、簡単な朝食、無料駐車場もありおすすめである。ただし部屋はシャワーのみでバスタブがない。
★住所が決まったらやるべきこと
・まず銀行口座を作る。
・ベッドを買う。
・自動車を買う。
・電話を申し込む。
・自動車の免許を取る。
自動車
レンタカーを借りて家探しをするのもよい。日本で航空券と一緒に予約した方がやすいことも多く、業者によっては事前に予約するとかなり値引きあり。インターネットで3日以上前に予約すると安いことが多い。
日本政府発行の国際免許証では、自動車保険が高くなることもあるが、state farmという会社では、米国免許を持ってない人は誰でも同じ値段だった。保険は、会社によって値段がかなり違うので、よい代理店を探す必要がある。私の周囲では、安いためstate farmに入る人が多い。ここで全米の道路地図をもらうととても便利。契約時に、契約するからください、と頼むともらえることがある。park streetの韓国人の食料品屋の近くに代理店がある。